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【シリーズ第一回・前編】マネビト(Moneyの想い人) セゾン投信中野社長×GAIA中桐社長対談

Photo: セゾン投信株式会社の中野社長と、GAIA株式会社の中桐社長

2016年にフィーベースのサービスをさきがけて立ち上げ、大手の経済新聞やメディアなどに数多く紹介されるFP会社の草分け的存在、GAIA株式会社代表取締役社長の中桐啓貴氏(写真右)。そして、R&Iファンド大賞4年連続最優秀ファンド賞受賞のセゾン投信株式会社代表取締役社長、中野晴啓氏(写真左)。

数年前は異端と呼ばれていた2人の考えや発言。それが今や金融業界の本流になりつつあります。業界からもメディアからも、熱い視線が注がれる2人。出会いから、金融の未来まで。自由に語り合うクロストークの模様を公開します。

ワンルームマンションの一室で出会った、FPの異端児、運用の異端児

中野 「2006年だったでしょうか。前の会社の仲間が中桐さんの著書を読んで。本の中身が面白かったもので、図々しくも中桐さんに会いに行ったんですよね。」

中桐 「そうそう。その方が、中野さんという面白い人がいるから会ってみないか、って話を持ちかけてくださって。当時、私は創業したばかりだったので、事務所といってもワンルームマンションの一室で。」

中野 「懐かしいなあ。そこに僕がお邪魔して。話していくうちに意気投合。そこからですかね、二人でセミナーを開催するようになったのも。」

インタビュアー:意気投合とは、具体的にどの点でしょうか?

中野 「日本の金融の在り方に対するアンチテーゼ。日本にない価値観を取り入れようという。それが合ったんですよね。

ある種、当時の国内においてそういう考えはほとんどなくて。要は変わり者。中桐さんなんて国内では当時どこにもなかった独立系FPの会社をつくったわけだし。変わってますよ。笑」

中桐 「笑 二人とも変わり者。

私はFPという立場から日本の金融に疑問を持つところがあり、変えていきたいと思っていた。中野さんも運用という立場から同じことを考えておられた。そんな二人が出会った。

当時、私はアメリカでMBAを取得して帰ってきたばかり。アメリカでは金融機関や証券会社に属さないFPが存在し、お客様を中立的な立場でサポートする働き方があった。ヨーロッパでもオーストラリアでも同じようなFPが増えてきていた。日本でも今後、独立系のFPが活躍し、金融の世界を変えていくと感じてGAIAを立ち上げた。

その矢先に、資産運用の分野で志を同じくする中野さんと出会った。これは、本当に私にとって大きな出会いでした。」

Photo: セゾン投信の中野社長との出会いについて語る、GAIA株式会社の中桐社長
中野 「当時も今もそうですが、日本の金融機関の在り方に疑問を持っています。例えば、銀行。本来、預金を集め、未来ある企業や個人に融資し、成長を促す。そうやって市場にお金を回す。人々の幸せを裏方になって下支えする存在であるべきなんです。

それが、今の銀行を見るとどうでしょう。保険や金融商品を売った手数料で儲けようとする。それが過度に見受けられる。金融モラルが崩壊している状態だと思うんです。」

中桐 「そうですね。だから、運用や投資というと、ギャンブルだと思われる。それは、金融機関が胴元になって商品を売り、手数料で利益をあげているからでしょう。本来、個人の幸せを実現した際にフィーを得るべきだと思うんです。」

中野 「中桐さんのやっていらっしゃることは、本当にすごいと思います。日本には今までなかった価値観です。ものを売る人と買う人がいる限り、本当の意味で買い手のためになる情報を包み隠さず話してくれるなんてことは、ない。

でも日本人は大手金融機関だからといって信用してしまう。それは怖いこと。世界を見ると、正しい情報を得るのにお金を払わないなんてありえない。世界の常識は日本の非常識。それを変えようとする仕事なんだと思います。」

Photo: 中桐社長と、共通した金融ビジネスへの想いを持っていることを語るセゾン投信の中野社長
中桐 「アメリカでは、人を幸せにするには3人の専門家が必要だと言われています。医師、弁護士、FP。医師が一人ひとりの体調に合わせた薬を用意するように、FPも一人ひとりにあった資産形成をアドバイスする。日本もそれが当たり前になるようにしたいです。」

中野 「僕自身が思っている理想と近いんですよね。誰かにセールスされたものではなく、個々人が幸せのために、個々人で商品を選択する。この価値観の近さが、意気投合できた理由なんでしょう。

はじめて一緒にセミナーを行った時、「この人は立場は違えど、同じ方向を歩んでいる人だ!」と思えたんです。要は利益相反のない金融業界をつくること。この点が二人の共通点じゃないでしょうか。」

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共通の価値観をもとに、出会いからすぐに意気投合した二人。その後の10年で、それぞれどのような苦難に出会い、乗り越えて来たのでしょうか。後編に続きます。

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