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老後の一人暮らしを幸せに過ごすために検討する3つのこと

(写真=Ruslan Guzov/Shutterstock.com)

いつかは仕事を退職し、老後の人生を歩みます。第二・第三の人生を楽しく、幸せに暮らしたいと思い、そのために何が必要なのかを検討したいと思う人もいるのではないでしょうか。そこで、老後の一人暮らしに必要なことについて考えてみましょう。

老後の一人暮らしは孤独というイメージは本当なのか?

内閣府が2016年に出した「一人暮らし高齢者に関する意識調査」によると、「一人暮らしの高齢者の76.3%」が一人暮らしのままでよいという結果でした。老後の経済的な暮らし向きについては、76.1%の人が心配ない(会計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている、家計にゆとりはないが、それほど心配なく暮らしているの合計)と答えています。

1から10点で表す幸福度に関しては平均点が6.59でした。5点が平均ですが、平均以上という結果です。内訳をみると、5点を選択した人が28.5%、次に8点と10点が14.8%、0点は0.7%にとどまり、一人暮らしでも幸せな様子がうかがえます。

生活の楽しみでは「テレビ、ラジオ」が78.8%、次いで仲間と集まったり、おしゃべりをすることや親しい友人、同じ趣味の人との交際が53.1%、新聞、雑誌が44.9%、食事、飲食が42.2%、散歩、ウォーキング、ジョキングが31.7%、旅行が30.5%という結果でした。上位にはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌があがりましたが、順を追えば仲良しの人との交流やインドア・アウトドアでの趣味、家族や孫と遊ぶなどの家族とのふれあいが並びます。

老後の一人暮らしはマイナスのイメージを持たれがちですが、実際には趣味や生きがいを見つけ、楽しく生活を送っている人が多いということがわかるのではないでしょうか。

老後の一人暮らしを幸せにするために考える3つのこと

老後に一人暮らしをしたいと思うなら、暮らし方や費用面についてもよく検討しておく必要があるでしょう。生きがい、体力維持、お金の3つ面から考えてみましょう。

● 生きがいを持つこと
働いていたときに比べると、老後は自由な時間が多くなります。そのため、自分の趣味や社会とのつながりを意識するのがよいでしょう。たとえば、退職前から地域のコミュニティや習い事に通うなどして、同じ趣味の仲間との交流を増やし、会社以外の付き合いをはじめてみることが大切です。自分が持っている技術のノウハウを、人に教えることができるかもしれません。一人暮らしの場合は、誰とも話さない日もあるかもしれませんが、積極的に人と関わることで充実感を味わうことができます。

● 体力を維持すること
会社を退職すると、通勤や仕事中よりも動かなくなる人もいるでしょう。動かなくなれば体力が低下してしまいます。そのため、地域のウォーキングに出たり、毎朝ラジオ体操を行ったり、ジムにいって体を動かすなど健康増進に努めましょう。体を動かすと、気持ちもスッキリします。無理のない範囲で行うのがよいでしょう。

● お金を貯めること
一番大切なのはお金です。月々の収支をよく検討しておきましょう。2017年2月に公表された2016年の家計調査報告(家計収支編)によると、60歳以上の単身無職世帯では、実収入が120,093円であるのに対して支出は143,959円で、36,311円の不足が生じているという結果が出ています。不足分は自分の資産から充当する必要があります。入院や介護の必要がなく、90歳まで元気に自宅で過ごす場合でも、約1,300万円必要になる計算です(物価上昇などを考慮しない)。あくまでも目安ですが、最低でもこれくらいは用意しておく必要があると言えます。

もし、老後は治安がよく、駅やスーパー、公園が近い場所がよいなど引越しを検討する場合は、さらに資金が必要です。予定外の出費や趣味などの費用も含めて、老後は生活費以外にいくらお金が必要なのかを含めて検討し、早めに備えましょう。

老後の一人暮らしに備えてライフプランの検討を

そうはいっても、老後の生活に備えて何かしないといけないとは思うものの、具体的なイメージが湧かないと思うなら、ファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家に相談するのがよいでしょう。老後の生活について、どのような生活を送りたいのかを一緒に考えてくれたり、日々の家計管理からライフプランまで、さまざまなアドバイスをしてくれます。自分で考えたプランを分析してもらうこともできます。幸せな老後を過ごせるように、できるところから取り組みましょう。

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